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学生時代にすごいことしているわけじゃないし、フリーターの方もアルバイトしかしてないし…とか、転職回数が多くて自分の強みなんてとてもとてもという方もいらっしゃるかも知れません。面接とかでも「自分の強み」とか問われるとよくわからないことってあると思います。そんな時はどうしたらよいのでしょうか。
普段さまざまな方の就業支援させている立場で言えば、強みがない方なんてほぼいないものです。皆さん、各々の素晴らしい個性をお持ちでそれを語っていけばよいのですが、自分自身ではなかなか見えなかったりするようです。
自分の強みがわからない…そんな時にこんなふうにしてみたら、ということをご紹介します。
そもそも強みって何?
応募書類だけではなく、面接でも「強み」って求められることってあると思います。何をどういったらよいものなのでしょうか。まずはそもそも強みってどんなことなのかをハッキリさせてから、わからない場合にどうしたらよいものか述べたいと思います。少しお付き合いください。
強みとはズバリ、
- 強みとは、頼りになるようなすぐれたこと。
採用試験でのPRとしての『強み』ですから、『他者・会社にとって頼りになりうるもの』となるのが理想でしょう。
そう考えると分かりやすい例としては、特に『持っているスキルや知識・情報、取り柄』なのではないでしょうか。
自分の強みがわからない時には?
さて、「自分の強みって?」と言われて、パッとすぐに出てくるのなら良いのですが、「さて何だろう??」って思う。よくよく考えてみても出てこないときにはどうしたらよいのでしょうか?これから、自分の強みを見つけるための重要なポイントを3つお話しますね。
<自分の強みを見つけるには>
ポイント1 経験の振り返りをしてみる
ポイント2 求められる視点からチェックする
ポイント3 客観的指標や意見を得る
です。ポイント1 経験の振り返りをしてみる
ポイント2 求められる視点からチェックする
ポイント3 客観的指標や意見を得る
ポイント1 経験の振り返りをしてみる
まずおススメしたいのが、『経験の振り返り』です。今までいろいろな経験をして育ってきていますよね。それらを振り返る中、自分のすぐれた良さがないかということです。まず「時間軸」に沿って、自分の「経験分野」をつかみましょう。時間軸とは、今まで過ごしてきたキャリアに沿った項目です。
- 時間軸の沿ったキャリアの流れをつかむ
そして経験分野とは、活動の場のことですね学習など課内活動、課外活動(部活動・サークル活動など)、アルバイト、自分の趣味の活動などですね。社会人経験のある方であれば、当然、会社での業務経験のことです。
- 経験分野とは
・学校の課内活動…学校の学び、行事(学園祭・文化祭など)、修学旅行、ゼミの活動など
・学校の課外活動…部活動・サークル活動など・他の学び…留学経験、塾や講習など
・働いた経験…会社での業務経験、アルバイトの経験など
・その他…ボランティアや自分の趣味の活動など
例えば高校時代には、剣道部だったとか、大学は文学部で心理学を学んだ、サークルは音楽サークルで、アルバイトはカフェのホールをしていた…とかですね。
さらにこれだけではなく、この経験分野の中での活動を細かく記述します。
- 1日の仕事の流れから、1週間、1か月、半年、1年とスパンを広げてやったことをあげていく
例えば、カフェでホールのアルバイト経験のある学生さんがいるとします。
・カフェのホールの仕事としては…掃除、フロアのセッティング、食器類のセット、ランチ準備、ランチでの接客…宴会の準備など
細かく、活動を箇条書きにあげていきます。
そしてさらに、これらについて
- 工夫したこと、心がけたこと、意識したことなど
例えば上記のアルバイトで、
・フロアのセッティングでは「イスや食器などは統一感があるようなキレイなセッティングを心がけました」
・接客では「常にフロアに意識を向けてお客様がお困りではないかと心配りをしていた」
と意識していたといったことが分かったりします。これらの中から『自分がどんな強みを使ってきているか』をチェックします。例だと
・「心配りできるスキル・顧客意識の高い自分」
が強みとして浮かび上がってきますよね。細かく具体的にみていくことで強みがわかってくるのです。
このようにみていくと思わぬ自分自身の良さを発見するかも知れません。
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ポイント2 求められる視点からチェック
さてそれでもわからないこともあるでしょう。採用試験といった場合に何が評価されるものなのか…そういったことが分からないのではないでしょうか。その場合には、- 強みとなりうる視点でチェックしてみること
よくコミュニケーション能力が大切と言われますが、これも視点のひとつです。特に会社企業側が評価する視点でチェックするとよいでしょう。いろいろな枠組みがありますが、ここでは『社会人基礎力』という視点をご紹介します。
社会人基礎力から強みを見つける
社会人基礎力とは、経済産業省が企業に調査したものまとめたもので、「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事する上で必要な基礎的な能力」と定義されているものです。これは「3つの力と12の要素」からなります。
- 3つの力と12の要素=
1 「前に踏み出す力(アクション)」→「主体性」「働きかけ力」「実行力」
2 「考え抜く力(シンキング) 」→「課題発見力」「計画力」「創造力」
3 「チームで働く力(チームワーク)」→「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「情況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」
上記の例でいうと…
・フロアのセッティングでは「イスや食器などは統一感があるようなキレイなセッティングを心がけました」
→主体性(物事に進んで取り組む力) / 実行力(目的を設定し確実に行動する力)
・接客では「常にフロアに意識を向けてお客様がお困りではないかと心配りをしていた」
→課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力)/ 情況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)
を発揮していたと言えましょう。
上記のように1つのエピソードも複数の視点から強みが見つかることもありえます。その場合には、しぼり込むのではなく自分の強みのバリエーションとして捉えましょう。ひとつのエピソードからもいろんな切り口があるものです。
ポイント3 客観的指標や意見を得る
そして3点目、いろいろ見てきても、なかなか自分ではわからない場合にはどうしたらよいのでしょう。ひとつは客観的指標を得ること、いわゆる- テストを参考にする
おススメなのが…「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」(日本経済新聞出版社 2017/4/13)
という本です。この中には、34の強みが載っていて、「ストレングスファインダー」というテストを受けられるようになっています。そこから自分の強みが判定されるというようになっているんですね。
しかし、これを受けただけでは、意味はありません。強みがわかったならば、実際にそれがどんな場面で活かされたのかについて、『自分の経験』を振り返り、つかんで活用することが重要です。
また、2つ目の客観的指標いう点で、
- 客観的意見をもらう
例えば「できるだけ早くやろうとすることって、どんな強み?」とか聞いてみるのです。(この場合には例えば、段取りの良さ などですね)
またもっとストレートに「自分の強みって何だと思う?」って聞いてみる。案外自分の考えていたものと違うことが出てくるかも知れません。でもそれは、自分では見えない大変貴重なご意見ですよね。
ぜひこういったことを自己PRに落とし込むと良いですよね。
まとめ
いろいろ述べてきました。自己評価が低かったり、ネガティブな考えに陥ってしまうとなかなか出てこないものです。その場合には我々プロのキャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントと一緒にやるのもよいでしょう。ご参考にされてください。最後までご覧頂いてありがとうございます。
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