書類選考が通らない…転職活動を打開するにはこの対策が必須!
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応募書類をいくつか送ってみたけれどなかなか書類選考が通らないので次に進めない。ちゃんと作っているのにどうしたらよいものか途方に暮れてしまいますよね。

書類選考が通らない理由は様々理由がありますが、その対策もいろいろな方法があるんです。普段お若い方の就職の支援をしている立場から、書類選考の通らない場合の様々な対策をお伝えいたします。




書類選考が通らないという判断基準は変動的

書類選考が通る通らないは、応募する方の状況や景気、そして応募書類の作り方などさまざまな要因が影響するものです。いろいろ考えて作っているのに通らない、何とも焦りますよね。

でもそもそもどのくらい通過すると”通った”のでしょう。そのことにまず触れて、具体的な対応策をお伝えしたいと思います。

普段お話を伺っていて、本など読みながら準備をして、2社くらい書類を提出して「通らない」という方もいらっしゃいます。そう判断してしまうんですね。一生懸命作った割にはチャレンジする数が少ない段階でそうそうな判断をしがちです。

だいたい5.6社チャレンジして、結果が出ないと「へこむ」ものではあります。しかしある程度は応募しないと『通らない』とは判断できるものでもありません。

そしてさらに転職の難易度によっても判断は変動するものでもあります。

例えば、時計メーカーの経理職を経験している人が転職するなら、その順番はラクなものから

  1. 経験しているものと同じ職種で経験しているものと同じ業種 
     例:経理職で時計メーカー
  2. 経験しているものと同じ職種未経験な異業種
     例:経理職でアパレル
  3. 未経験な職種で経験しているものと同じ業種 
     例:販売職で時計メーカー
  4. 未経験な職種で未経験な業種
     例:販売職でアパレル
となります。これらによっても書類選考が通る通らないは影響を受けますから、変動的なんですね。ただし「未経験可」な求人であれば必ずしもそうではありません。

ですからどのような求人にチャレンジするのかによっても書類選考の通過の良しあしは変わるものなのです。それを踏まえて認識し対策を考えていきましょう。では以下にその打開策をお伝えしていきますね!


書類選考が通る応募書類、通らない応募書類とは

まず書類選考が通る応募書類(添え状・履歴書・職務経歴書)、通らない応募書類に言えることとはどのようなことでしょうか?

それは
  • どういう応募者なのかわからない応募書類は通らない
ということです。これは面接でも言えることですが、読んでいて応募者の像がわからないものは通りづらいのです。もっと言えば”抽象的”に書かれているものですね。これは自己PRや志望動機だけではなく、他の項目についてもです。

例えば 履歴書の趣味欄に
  • 趣味:読書
とだけ書いてあるのと

  • 趣味:読書(ビジネス書を中心に月10冊は読み自己啓発しています。)
と書いているのとでは”どんな人か”が伝わる度合い”が違いますよね。

『リアル』に書くこと
がとても重要なのです。また応募書類で大切なことのもうひとつは

採用側が『期待感』を持つこと
です。採用側が読んでいて「この人良い感じの人だなあ」と思ってもらえたらチャンス。会ってみよう=書類通過となります。この「会ってみよう」と思ってもらえるよう自分らしさを出していくことが重要なのです。

通らない応募書類をチューンアップするには

では具体的にはどのように応募書類をチューンアップして書けばよいのでしょうか。ポイントは上記2点、「リアル」と「期待感」です。これを意識して読み進みください。

十全な準備をする

書類選考が通らないといって添削を依頼されて、書類を拝見するといくつかの共通点があります。それは

  • 寂しい印象がある
ということです。履歴書にしても職務経歴書にしても、
『記述が少ない』ことが特徴としてあります。したがって応募書類に空欄が生じて、寂しい…ということになります。

これでは具体性に欠けて、期待感も現れません。ですから書く材料をしっかりだして書類作成に取り組むとよい書類になっていきます。十全な準備が大切ということですね。

具体的には
  • 経験の振り返り、キャリアの棚卸をしっかり行う
ということです。これは本当に転職の”肝”です。ここがたくさん量的にも質的にもしっかりと出せると良き転職になります。

やり方は
  • いつからいつまで
  • どこで(どこの会社で)
  • どんなことを(業務内容・活動内容を)
  • どのように(心がけ、意識したこと、工夫したことなど)
したかを徹底的に出すことです。徹底的というのは1日の流れ、1週、1か月、1年とさらいながらだすことです。それを応募書類に反映させて肉付けをしていきます。詳しくはこの記事もご参考にされてください。

こうすることで寂しい印象から豊かな印象に変わっていきます。

採用側の求める人物像を意識して作成する

同じ書類を作るのなら、採用側が求めている人物像に近い方が、書類選考は通りやすいものですよね。ですから採用側が求めている人物像を把握して、それを意識して作ってみることが「期待感」をつくっていくことになります。

採用側が求めている人物像を把握するには、インターネットなどの求人広告では直接的に「求める人物像」という欄として表現されていますが、なかなかわからない場合もあります。

その場合には各企業のホームページを見ます。経営理念、行動規範、社長の挨拶、社員インタビューなどを見るとつかめることがあります。例えば
  • 経営理念「現場主義」=「現場を大事に、現場で考え行動できる人」 など
  • 行動規範「お客様第一」=「お客様目線に立てる人」など
  • 社長の挨拶「…弊社も創立50年を迎え、転換期にあります…」=「実績に甘んじず変える力のある人」など
また職種や仕事内容から求める人物像を把握できることもあります。

例えば「事務」であれば
  • 「正確さとスピード」
 
が一般的には求められるものですよね。

これらから求める人物像を把握したら、今度はそれに合致することを自分サイドから考えてみます。ここで経験の振り返り、キャリアの棚卸が活きてきます。

経験の振り返り、キャリアの棚卸で細かく書いたところを求める人物像の視点でチェックしていくのです。そうすると例えば
  • 「自分がお客様目線に立って対応したこと」

    →「お客様からのお問い合わせに対しても、単に質問に答えるのではなくて、お客様の状況や思いに立って理解しようとした」こと
などがわかってきます。そのようなことを盛り込んでいくんですね。

ここで注意して頂きたいことは、”自分にないものなのに、強引に一致させようとすることはNG”ということです。ここまでしてしまうことは、おススメできません。

なぜなら、たとえ書類選考の通過率が上がったとしても、自分とは異なる像で採用が進むことになります。それでは入社してからも自分とは違う姿を演じることになりますし、採用側にとっても違う人を採用したことになってしまうからです。あくまで自分の良さを活かし表現することを意識しましょう。

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自己PRと志望動機を強化する

やはり応募書類を添削させていただいていて感じることは、自己PRと志望動機の甘さがあることです。量的にも少ないことが多いですね。

自己PRについては、上記の

”経験の振り返り・キャリアの棚卸をして、そこから求人ニーズにあったものを作成しなおすこと”
によってチューンアップが出来ます。

例えば、一通り経験の振り返り・キャリアの棚卸をした中から、「現場主義」=「現場を大事に、現場で考え行動できる人」 という求人ニーズに合うものを模索します。

自分の経験の中で、現地赴いて対応した経験があれば、そこを入り口として自分がどんな対応をしたか考えてみてください。すると「フットワークよかったなあ」など思うかもしれません。

それならば「フットワークを良く対応するのが信条です」などPRしていきましょう。


志望動機は漠然としていて、ありきたりな感じなものであったりするようです。志望動機のチューンアップは

”仕事研究や企業研究をすること”
です。

四季報なども見ていくことが推奨されますが、それも大切。しかしもっと取り組んでいただいたらいいことは、自分が働くイメージを持てるような研究の仕方をすることです。

『日々どんな動きをするのか、なにを相手に、どんなことを、どんな環境(企業風土)でするのか』
など調べてイメージしてみることです。

その中で

『自分の気持ちの動くことに着目し、自分の経験と照らし合わせて”自分”を語ること』
です。

例えば販売職で、時計メーカーの仕事にチャレンジするなら、お客様目線で対応できた経験から販売職の志望動機を書き、時計については小さいころから○○社の時計が好きで分解したりして親しんできた、今では腕時計に凝っていることなど接点を語っていきましょう。

自分自身の「ネック」になることをフォローする

また書類選考が通らないのは、何か「ネック」になるようなことがあるのかもしれません。これは受験される方のよってさまざまあるでしょう。

代表例としては、転職回数が多いとか経験が不足しているとか未経験である、空白期間があるなどなどですね。これらについてなんだかの形でフォローしたいところです。その方法について各々お伝えいたします。

転職回数が多い

この場合に有効なのは、特に職務経歴書で「キャリア式」と言われるもので、自分のやったことのある仕事ごとにまとめた記述に表現することです。

1社目が営業で、2社目が施工管理、3社目がまた営業で…などどすると

<営業の経験>で1社目、3社目を書き

<施工管理の経験>で2社目を書くようにすること

です。スキルをアピールすることができますね。

経験不足、未経験である

この場合には1つには

『しっかりとした志望動機を作成し、職務経歴書の冒頭(上)に持ってくること

そして

直接的な業務経験はなくても間接的な経験がないか、少しでも探して応用できるスキルを目立たせること

です。

例えば塾講師をされていた方が営業にチャレンジするなら、プレゼンテーション力や生徒や保護者への対応力を、対顧客に読み替えて、その部分を強調したり、PRにもっていったりできるでしょう。

空白期間がある

空白期間があることについては、その長さによりますが、やっていたことに着目することです。直接的な就労経験がなくても、アルバイトをしていた、資格取得に向けて学習していたなど言えることは案外あるものです。

空白のままにするより、前向きに取り組んでいたことを記述してみましょう。


競争の激しいところへ応募するなら、アプローチを変える

人によっては無意識ながら競争の激しいところばかりを応募していて結果に結びつかないこともあるようです。

例えば事務職は、一般的に言えばこれだけ景気の良い状況であっても希望者多数です。ならば探す(検索する)ときには、

「事務」とするだけではなく「〇〇スタッフ」といった言葉

でフリーワード検索してみる。すると事務的ながら競争の激しくない求人に出会えて結果として書類選考が通ることもあるかもしれません。

また大企業ばかりに応募しているならば、中小の優良企業も視野に入れるなどですね。また求人媒体も大手転職サイトだけでなくハローワーク求人などにも広げていくことですね。こういったアプローチを変えることで現状を打開できることもあります。

書類選考をしない道だってある

最後に書類選考が通らないなら、書類選考をしないやり方をしてみる方法もあります。

具体的には
  • 『合同企業面接会・説明会』
へ参加してみることです。合同企業面接会・説明会というのは、「大きな会場に数十社企業が集まり、ブースを構えて、大勢の参加者がフリーに歩き回る中、面接や企業説明をする」というものです。

この場合には、書類選考を経ることなく、「企業人事」の方と直接お会いすることが出来ます

応募書類はあまり自信がなくても、接遇に自信がある方にはおススメですね。1回会えば、人柄を知っていただいた上で選考を進めることができます。

また応募の前に「見学ができる」業界や企業もあります。例えば福祉の業界に希望されるのであれば、割と応募前に見学できたりします。その場合には人柄を見せた上での応募となるので応募書類に自信のない方でも選考の進む可能性は開けますよね。

まとめ

転職するときに書類選考が通らない場合の対策について書いてきました。それは
<書類選考が通らない場合の対策>

応募書類をチューンアップする

 a十全な準備

 b採用側の求める人物像を意識して作成

 c自己PRと志望動機の強化

 d自分自身の「ネック」になることをフォロー


応募するアプローチを変える

書類選考をしない方法を模索する

でした。そして最後に自分自身に力をつけることは本質的な解決の手段であることも合わせてお伝えします。

例えば事務職に応募するならば、パソコンスキルや簿記のスキルを身に着けることですね。そうして自分自身に力を付け書類選考を勝ち抜いていく、そんな方法もあることを付け加えます。

いろんな方法を駆使して、書類選考が通り、良き転職となりますようお祈りしております。

最後までご覧頂いてありがとうございます。

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